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■2002年07月31日(水)  城西病院を訪ねて
今日の午後は「あっぷる」近くにある単科の精神病院・城西病院副院長の勝瀬先生との懇談の時間となりました。「あっぷる」からはスタッフの大久保と山下が臨席、主として「あっぷる」に通所している患者さんの病状等に関してドクターの所見を聞くという事になりました。障害者地域共同作業所としての「あっぷる」、この場所に集う当事者の一人一人に関して、きちんとしたインテークも含めて個々の「病状」を確認していく時間が時に必要となっていきます。病状の変化や体調の推移、過去の病歴や現在の治療の方針など、聞ける範囲の事を医療と共有しておく事が前提として必要になってきます。7月の暑さの時期、病状の再発も含めて2人の人が「あっぷる」に通うことを中断してしまう結果となりました。今の状況の確認、そして今後の方針等、その二人の担当医である勝瀬先生との懇談の時間は有意義なものでした。それぞれにそれぞれの役割があり、それぞれにそれぞれが担えない範囲がある。その狭間に日々を過ごす彼らの一助として互いの役割や機関が円滑につながっていく為に「共有」していく事の意味が生じてきます。
ご多忙な診療時間の中、たくさんの時間を割いてくださいました勝瀬先生にお礼を申し上げたいと思います。
「あっぷる」メンバーは殆どふらふらの状態、明後日の特別注文100食のお弁当製造がそれに拍車をかけ、今にもみんな消え入りそうな日々が連続しています。
新しい8月、彼らの夏が重たく進みゆきます。

■2002年07月29日(月)  給料ミーティング
今日の午後は毎月恒例の給料ミーティングの時間が用意されていました。毎月一度の時間、お弁当製造販売の収益金をみんなで話し合いながらの分配作業が延々と夕方遅くまで行われました。一律・時給いくらという事ではなく、それぞれのメンバーが自己評価を行い、それに対してスタッフの評価が照らし合わされ、それを眺めている全員で個々の今月分の給料を確定していきます。どんな風にお金を分配するかよりも、病や障害を抱えながらどんな風にこの場所に立ち、どんな風にそれぞれが「これから」を模索していくのか、その辺りの話が互いに赤裸々に語られていきます。スタッフもスタッフとして彼らに眺められる時間にもやがてなっていきます。一律幾らと決める事の一見合理的な面、けれどその中で抜け落ちていく不都合な部分、給料を決める事も作業所の方向性をみんなで考える事も、長い時間を費やすことで、ようやく保たれていく「大切なこと」への気づきが確認されていきます。決める事よりも決められる事…そうすれば「彼ら」自身の作業所・お弁当作りという本質には近づいていきません。
長い長い話し合いの後、今月のわずかばかりの「給料」が決められていきます。衆目の中、自分の事と自分以外の事柄、お弁当を作るという行為に対しての責任みたいなもの、自由である事も自らの権利を語ることも、難しい事ではなく「社会のルール」としてその前提にある「義務」みたいなものを果たし得てのものなのかも知れません。障害者だから…・障害者だけど…その狭間に流れ込むものは実に「しんどい」部分の話である事には違い在りません。へとへとになりながらの毎月のミーティングが繰り返されていきます。

■2002年07月28日(日)  懐かしい人との再会
懐かしい人との再会の時間となりました。突然の電話での連絡、福井県立大学の真野元四郎先生からの者でした。ハートランド設立以前、精神病院でPSWの仕事に従事していた頃からの憧れの人でもありました。徳島の穴吹のボランティア研修会に仕事で来た様子、夕刻から一緒に食事の時間となりました。近況の報告の後、福井の街で新しい今後の取り組みを熱心に話される真野先生の姿がありました。駅前の雑居ビル、長く地域生活支援に取り組んでこられた経過と歴史、それを携えての「夢」構想を話してくれました。当事者の問題、家族の問題、専門職支援等色々と今後の「夢」を語る先生の姿はいつになく若々しいものに映りました。

今日は完全オフ日、愛媛県川之江市の「紙まつり」に出向いてのバンド演奏。
夏の甲子園以上の熱気の中、1時間以上に及んだステージは良い気分転換にもなりました。明日はあっぷるでは給料ミーティング、お盆休みに向けてのスパートが始まっていきます。

■2002年07月26日(金)  一つの提言
お弁当を買って下さっている人からこんなメールが届きました。

ハートランド あっぷる様

 いつもおいしいお弁当をありがとうございます。それから、お弁当についてくるメンバーの方のメッセージを楽しみにしております。さて、今日メール致しましたのは、お弁当の件です。
 いつも、皆さんで頑張って作っていらっしゃる様子が伝わってくるだけに、苦言を呈することがはばかられるのですが、お伝えしておきたいことがあります。この間、初めてお弁当を頼んだ人の中に、たまたま髪の毛が入っていて、その人が「もう、頼まない。」と言っておりました。私自身も何度か、そのようなことがあったのですが、皆さんが色々な思いを抱えながら、一生懸命に仕事に励んでいらっしゃることを思うと、苦情を持ち込むのは心苦しく、連絡をすることを控えていました。しかし、この度、先程お話したように、初めてお弁当を頼んだ人が髪の毛の件で、印象を悪くしたことは、あっぷるのお弁当に対しての信用や今後の収益にも関わってくるのでは、と残念に思い、敢えてメールをさせてもらいました。

 4月から、そちらにお弁当をお願いしはじめて、取りまとめをしている私を含め、当初はわずかな人数でしたが、最近では、新しくお弁当を利用している人もいます。せっかく、色々な人がお弁当を頼むようになったのに、先ほどのような件で、利用者が離れるのは惜しいと思います。
 私自身は一人暮らしでなかなか、料理ができないので、唯一、あっぷるのお弁当が栄養バランスを保つ頼みの綱です。あっぷるのお弁当で助かっているだけに、さらに、評判を高めていただきたく応援しています。本当にこのような苦言を呈するのは心苦しいですが、以上の件、よろしくお願いします。今回は厳しいことばかり、申し上げましたが、どうぞよろしくお願い致します。これからも、お弁当をお願いします。楽しみにしております。

 暑い日々と体調を崩し始めた大半のメンバー、知り得た事・知らない部分も含んで色々と改善すべき点が山積みされています。障害者だから…障害者だけど、その狭間にある日々であったとしても、「確認」しなければならない事や果たさなければならない「責任」みたいなものが否応なしに問われていきます。
長い長いミーティング、長い長い時間をかけた「確認」作業の中に私たち自身の事、私たち以外の人の事、見なければならない事をきちんと扱えるようにとみんなで集った午後となりました。

■2002年07月25日(木)  数年ぶりの人
「あっぷる」で数年ぶりの人との再会となりました。以前勤務していた精神病院で関わりのあったその人は「てんかん」の病名の下に色々な制限や不自由さを受けた人でもありました。当時は閉鎖病棟で日々を過ごしていた彼、年に数回の「発作」は働く事にも退院する事にも不自由さを増すだけのものであり、なかなか「彼」を引き受けてくれる場所はありませんでした。数度に渡る家族とのやりとり、何とか獲得した自宅への退院、あれからかれこれ8年近くの時間が流れた今日の再会でした。「もう40になって髪の毛も少なくなった…」そう照れながら話す彼は、数回の退院を繰り返し今は母親との自宅での生活を過ごしているとの話でした。
時間の経過の中、彼らも必然的に歳を重ねていきます。今日明日のスパンではなく、数年単位のスパンの中で、互いの人生みたいなものが交差していく不思議さを覚えます。
「家族に話して弁当作りにきましょうか…」そう彼が呟きました。

「あっぷる」メンバーは体調を崩すメンバーが続出、特別の弁当注文にも「引き受けられるか否か…」を時間を掛けて確認作業を行わなければならない状況となってきました。お弁当やTシャツの販売も相変わらず好調、それになかなか応えられなくなりつつある「今」何をどんな風に考えていけばいいのか、夏の中での省みが続いていきます。

■2002年07月23日(火)  再入院
ちょうど「あっぷる」に通い始めて1年と少し、片道30分の道程を自転車で通い続けた男性メンバーが今日再入院となりました。先週頃から変調を来し、幾度かの面接で彼の話を聞く事を続けてきたのですが、夏の疲労と将来への漠然とした不安や不満が幻聴を誘発して、睡眠不足の日々が連日続いていました。夏の間の休憩を昨日勧めた彼は、小さなリュックに入院の支度を詰め込み、今日の午後訪ねてきました。
「急がば廻れという言葉もあるでしょう…休憩の入院をしてきます」そんな言葉を呟きながら彼は病院の奥へと進んでいきました。言うまでもなく治療の施設ではない障害者地域共同作業所、見送るばかりの日々が何とかつながっていけるように、彼の病状の安定と休息を願うばかりです。
午前中は県の健康増進課に出向き「法人設立」のための認可申請書類の確認作業を長い時間行いました。幾枚かの申請書類、8月には設立準備会議でその確認を重ね、人とお金の問題を含んだ数項目の整えを行っていく忙しい夏となっていきそうな気配です。

■2002年07月22日(月)  何気ない会話
午後、お世話になっている西山きんこさん宅を訪ねての時間、今日はご主人も一緒に色々と四方山話に時間を忘れた午後でした。難しい話ではなくても、同じ様な「想い」に共鳴できる人との「会話」は何処かで原点回帰のように刺激と安らぎを与えてくれます。さぁまた明日から…そんな小さな午後、調子を崩し始めたメンバーとのまとまらない会話、今日を閉じこめるには充分な時間になってくれました。さぁまた明日から…

■2002年07月20日(土)  きんこさん Tシャツアート展を訪ねて
徳島駅前のヨンデンプラザで昨日から開催されている、きんこさんのTシャツアート展に出向いてきました。ギャラリー一面にTシャツの風景、原画は吉野町にあるレモン吉野分場に集う知的障害を抱えた人たちのピース、それに手を加え諸々の編集やトータルなコーディネートを行ってきたのがきんこさん、その集大成的な展覧会の風景でした。
Tシャツに囲まれた景色の中、いつものきんこさんがいつもの立ち姿のままで短い会話を交わしました。クリエイトしていく人、その人自身が持つ「素敵な魅力」は舞台裏の苦労を表面化させる事もなく「自然な」ままに醸し出されていきます。
舞台裏には実に色々な「想い」があったとしても、素敵な人はどんな場所にいても何か素敵な空気を演出しているように思えるのです。
そんな事をふと想いながらHEARTLANDのTシャツを眺めた時、きんこさんとの出会いからの経過が鮮明に蘇ってくるようで嬉しくなっていきます。

来週からは県の健康増進課の担当官と法人化に関しての「書類」確認の時間が始まっていきます。山積みされた「議事と書類」を作り上げる事よりも、目の前にある「あっぷる」の日々や、少しくたびれ始めた「彼ら」と共にどんな風に過ごしていけばいいのか…、その事の方がはるかに大切な問題であり難しい問題でもある事を今一度きちんと考えてみたいと思うのです、自然な流れの中に「風を集めて」いけるように…

■2002年07月19日(金)  「しんどいです…」
何となく夏の猛暑か季節の変わり目なのか、お弁当作りの大変さなのか、はたまた「病や障害」を抱えたしんどさなのか、メンバーの状況が下降気味な様子が見て取れていきます。あっという間に狭い場所にその空気みたいなものが伝染しみんなの状況がブルーなものにと様変わりをしていきます。それぞれの「しんどさ」が確かにあったとしても、お弁当を製造し終えなければならない11時というライン、お弁当を作れる事が或いは日々お弁当が完売している事が決して「当たり前の前提」ではない事への確認など、その舞台裏で確認しなければならない事柄がこんな時故に増えていきます。
病や障害を抱えている「しんどさ」は確かな事であり、その部分を何処かできちんと保障しなければならないとしても、もう片方で幾ら「病や障害」を抱えていようが果たさなければならない義務みたいな事も要求されていきます。「障害に甘えたらいかんのや…」そんな言葉を共有しながら日々闘っている太陽と緑の会リサイクルの光景が頭によぎります。余りの「貧しさ」故訳判らなくなってとしても、誰のための何のための作業所であるのか、そして求められるものに対してどんな私たちを用意していくのか、その事を考える作業を曖昧にしていくことは出来ません。
暑い夏の時間の中、スタッフもメンバーも「ぎりぎり」の状況の中から明日を模索する時間が繰り返されていきます。

障害年金の「遡及請求」メンバーの家族と進めていた申請に裁定通知が届きました。遡っての年金受給の総額は約700万円、なかなか「知らせて」くれない機関窓口にあって、「知っておく」事の必要性をあらためて考えた結果ともなりました。病院のワーカーや保健婦、医療機関の職員も含めて「遡及請求」の取り扱いが少しでもポピュラーなものになるように「お知らせ」を続けていきたいとも思います。

■2002年07月17日(水)  かわら版の文字
 法人化といっても、形なく漠然としていたのですが、Tシャツ販売という目に見える活動を通じて、前に進み出したんだと実感しています。お弁当を買って下さる方々の中にもTシャツを買ってくださる方がたくさんあり、改めて安いお弁当だから買ってくださっているのではないのだと、ありがたく身にしみて感じています。
また、全国からの応援メッセージ付きの注文書を受け取り、日々がんばらなくっちゃと励まされています。お弁当づくりだけで「疲れた」と言う彼らも、お弁当作りが終わった昼からTシャツを郵送したり、パンフレットを折ったりと、疲れながらもダウンしてしまわず頑張っています。障害者であっても、人として果たすべき事を大切に思え、一生懸命頑張れば認められるんだと確信が持てるような社会の受け皿が用意されるように、そんな夢が現実になる日が来るように、小さな小さな片隅の作業所で、ささやかな日々の活動を続けていきたいと思います。甘えることとあきらめる事のないように、しっかりと一歩ずつ進んでいきたいと思います。
                           スタッフ 大久保千恵

「大口の注文が入ってこの色とこの色のTシャツが欠品になったよ…」見ると引き出しの中は空っぽ。「うっ、う、うそー」毎日のように叫ぶ私。それだけ多くの人が応援してくれているんだ。嬉しいなあ、でも欠品は悲しい。どんな人たちがこのTシャツを着てくれているんだろう。「がんばれ」という声がオーダーシートを通じて聞こえてくるようだ。何はともあれ、今ハートランドは社会福祉法人化に向けて、確実に動いている。少しでも応えなければなと思う日々である。
                            スタッフ 菖蒲登紀

あっぷるのお手伝いをさせて頂いて3週間目となりました。メンバーさんの頑張っている姿、スタッフの一生懸命な姿に「私は何が出来るのだろう…」と考えさせられる毎日です。でも、きんこさんとTシャツの言葉のように「キミにはキミのボクにはボクの良さがある」と…、私は私なりに皆さんと一緒にがんばっていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。
                            スタッフ 原田純子

■2002年07月16日(火)  かわら版の文字
dc071002.JPG 192×144 14Kあっぷるに来てから1ヶ月が経った。今でもご飯のつぎ方に慣れず、どたばたしております。けど一生懸命お弁当を作っています。一日一日、あっぷるに来るにつれ精神的に確実に成長しているのがわかります。

暑い夏でもみんなが頑張っているのに私だけわがまま言えません。さぁ心を入れ替えて可愛いTシャツを着て頑張ります。

私は最近「あっぷる」Tシャツを販売する事になった。精神科・眼科・歯科の先生に自分が精神障害者の作業所に通っていることを伝え、パンフレットを手渡した。後日に3人の先生ともTシャツを何枚か買ってくれてとても嬉しかったです。

Tシャツがおかげさまで売れ行き好調です。私も2枚Tシャツを買ったのですが、黒のくんだら犬のイラストと文字が気に入っています。街をこのTシャツを着て自転車で走ると爽快感を感じます。

あっぷるへ通所して早1年と数ヶ月、最初作業を始めた頃は口だけが動いて手がおろそかになっていて、状況を解らずとても情けなかった。今振り返ってみると、今はその頃と比べてスタッフの方々はとても良くなっていると言ってくれます。これからももっともっと頑張って今現在の場所よりも高い場所へ行きたいです。

去年の10月30日から入院して「あっぷる」に3月の末に来て今年の7月31日にようやく退院が出来るようになりました。
がんばってあっぷるで働こうと思います。

■2002年07月15日(月)  法人化の書類作り
ばたばたと夏が進みゆく中、社会福祉法人化申請に関しての書類を眺める日々が続いています。山積みされる程の事務処理と言っても、必要な書類を必要な形で揃えていくこと自体にはさほど「不自由さ」を感じることはありません。整えを求められる書類よりも、どんな風に基礎財産となるお金を集めるかよりも、やはり「人」の問題であったり、何よりどんな風な未来を描いていくのか…その点を考えていく事が一番の問題となってゆくはずです。
何も無かった頃から数年、少しだけ大きくなった「未来」に対峙して大切なことは何なのか、今ある足下の日々を見ながら「創造」していくことへの力を宿したいと思います。
連日Tシャツのオーダーが舞い込んできます。メンバーも仕分け作業や発送作業に対して、少しだけ慣れてきた様子にも伺えます。そしてこの事も同じように「どう処理していくのか」ではなく、どんな意味がある「出来事」なのかを彼らが少しでも考えていく作業にこそその本質があるように思えるのです。まだまだ霧の中にある彼らにとっての「法人化」の意味、より具体的な「未来」を提示していく中で、彼ら自身が受け取ることのリアリティーを確かめていってもらえればと願います。
東京の「ぜんかれん」から原稿の依頼、徳島のタウン誌「あわわ」への掲載、あわただしくなってきた周囲の流れに少しでも敏感な「私たち」でありたいと願います。

■2002年07月13日(土)  原稿作りの土曜日
色々な関係機関から「原稿」作成の依頼が舞い込んできています。精神保健福祉の地域での取り組みとして…ほぼそんな題材に沿ってのテーマを求められていきます。障害者地域共同作業所「あっぷる」お弁当作りを行っていく日々の中からの「言葉」や「活動の紹介」を求められていきます。時には先駆的な取り組みとしての「賞賛」も含みながらの依頼が舞い込んできます。けれど今の状況が決して「新しい」事でもなく、ましてや先駆的なものでもなく、ごく日々を創造している自分達にとってはベリーオーディナリーな事としての感覚しかなかなか持ち得ることができません。精神障害者に対する色々な施策が充実しつつある「今」があったとしても、まだまだ精神保健福祉領域への取り組みには「制限的」とならざるを得ない現実もあります。Tシャツの販売が加えられた日常、真っ直ぐに「姿を見せること」をどんな風に行っていくのか、新しさでもなく特別な事でもなくごく「普通」の光景として彼らの日常が眺められるように、今始まったばかりの日々を継続させていければと思います。

■2002年07月12日(金)  阿南の街へ きんこさんの個展を訪ねて
DSC00576.JPG 248×186 16Kきんこさんの「個展」を訪ねて阿南の街に出向いてきました。お弁当製造は臨時休業、レクも兼ねての一日となりました。徳島市内から一路県南の街阿南へ、イラストと言葉が飾られたギャラリーに見慣れたきんこさんの絵が並んでいました。
一つ一つの絵と優しい言葉が溢れる小さな空間に「安らぎ」を覚えました。
数年前にHEARTLANDが始まりの頃、加川良を呼んでコンサートを行った夕暮れ、熱気に蒸せ返す夏の夜空に向けて加川良は「祈り」を唄いました。

私は目を閉じている 風の祈りを聞いている
それでもっと目を閉じている 見えないものが見えてくる
あなたと耳を澄ましている 時の流れを見送っている
命のひもをといてやる 心の目覚めを待っている
あなたと耳を澄ましている 虹の真下をくぐっている
それでもっと耳を澄ましてみる もう聞こえない何も聞こえない
あなたと目を閉じている 空の高さに昇っていく
それでもっと目を閉じてみる 見えないものが見えてくる  加川良 

何かその時の情景をきんこさんの絵に囲まれながら考えていました。優しく奥行きのある言葉は障害を抱えた「彼ら」と妙にマッチしていくような気がするのです。
あらためてきんこさん出会えた事にみんな感謝の気持ちを持った一日でもありました。
帰路は全員が楽しみにしていたバイキングに立ち寄り海へ、大神子海岸は夏の景色で砂浜に腰掛けて夏をみんなで眺めた素敵な一日にもなりました。

■2002年07月11日(木)  Tシャツ郵送作業の昼下がり
シャツの郵送作業がお弁当作りを終えた午後に行われています。暑さが進みゆく夏のお弁当製造、流れる汗が乾ききらない間に、今度は大量のTシャツに囲まれての時間となっていきます。インターネットの影響力も手伝って、北は北海道から南は…そんな風景に驚くと共に感謝の気持ちで一杯になっていきます。精神医療や精神保健福祉に関係する人はもとより、きんこさんのネットや全然関係のない人…実に様々な形での「応援メッセージ」が運び込まれてきます。神戸の百番目のTシャツへの発注もなかなか追いつかない様子が続いています。郵便振替の用紙に書かれた数行のメッセージや様々なネット上に書かれたメッセージ、そんなものを眺めながらの「今」が重なりゆきます。
明日はお弁当製造はお休みして県南の街に出向きます。ヨンデンプラザ阿南で行われているきんこさんの「個展」に出向きみんなでリフレッシュの時間とバイキングを過ごす事になっています。少しだけ日常を離れて、今ある風景をみんなで考えられる時間になればと思っています。
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■2002年07月10日(水)  お隣の吉田自動車のおばさん
DSC00550.jpg 192×144 3K今日も笑顔でお隣の吉田自動車のおばさんがケーキの差し入れを運び込んできて下さいました。もうかれこれこれで何回目になるかわからないおばさんからの差し入れ、こちらから提供するものは何もないのに、いつもお弁当を買って下さり笑顔同封で「ケーキ」を運んで下さいます。精神障害者施設周辺にまつわる話題として、常に地域住民の反対運動や地域コンフリクトみたいなものが聞こえてきます。「精神障害」というその言葉の響きと共に社会的なイメージ(報道メディア)も手伝って、なかな世間の風は厳しいものとして吹き付けてきます。同じ四国の街を眺めてみても同様の反対運動が起こったり、見えないものへの「恐れ」みたいなものが増幅されて、議論さえ出来ない状況にあっという間に陥ってしまうのが常でもあります。
たまたま辿り着いたこの場所、吉田自動車のおばさんを始め様々な人の行き来があった経過の中、とりたててそのような出来事には皆無で過ごしてきた7年がありました。
いつも控えめに大きなものを届けて下さる吉田自動車のおばさん、その笑顔と運び込まれる「ぬくもり」みたいなものに、どんな風に私たちは応えていけばいいのか、次に用意をしなければならないのは私たちの側である事には違い在りません。
夏が進みゆく中、Tシャツの好評さも手伝ってみんな「疲れ気味」の様子が見て取れます。どんな風に応えどんな風に言葉を戻していくのか…、明日は午後からミーティング、にぎやかさの中に見失うことのない「大切なこと」を確認していく時間となります。

■2002年07月09日(火)  HEARTLANDへの便り
数日前、朝日新聞の家庭欄に、精神障害者の方々の作業所ハートランドのTシャツの記事があった。あっ、楽天のHPでいつもお目にかかっているきんこさんのTシャツのことだ!わ〜〜欲しい!送料も込みで1枚1500円だったら、高くはないな〜〜。
思い立ったが吉日!早速、家族5人分注文〜〜!
今日届きました〜〜〜。
きんこさんのイラスト「くんだらいぬ」と「くんだらねこ」かわい〜〜い!!!!
「きみにはきみのボクにはボクの良さがある」の言葉・・・う〜〜ん、いいなぁ・・・・♪あんぱんまんが買ったのは、赤・黒・白・オレンジ(2枚)。どの色もステキです。
こりゃ大いに気に入りました!!
ハートランドの皆さんも同じTシャツを来て、お弁当配達されているらしい。
思わず、ガンバってね〜〜、私もガンバルよ〜〜、と言いたくなるね。
きんこさんのHPはこちらです。とてもステキなイラストと文章に、私はすっかりとりこです♪

先日取材を受けた東京朝日新聞・生井さんの記事を読んで、HEARTLANDのTシャツの購入オーダーを出して下さる全国からの便りが届いてきます。今朝はきんこさんから「笑顔」のメール、出所を辿っていくと上記の掲示板に、既にTシャツを購入して下さっていた関東の方の文字に辿り着きました。みんなでこの文字を眺めた昼食時、知らない場所から逢ったことさえない人たちからの暖かな「便り」が後を絶ちません。
小さな「勇気」みたいなものがみんなの背中を優しく押してくれる、大きな「力」へと変わっていきます。喜ぶ顔に喜べる、そんな小さなHEARTLANDの日々でありたいと願います。夕刻からは「ひかり協会」の理事会、個々のケース検討も含んで3時間弱の会議となりました。森永ヒ素ミルク中毒を恒久救済するための組織としての協会、当事者の高齢化という問題も含んで今後の「在り方」や当事者支援についての議論が定期的に行われていきます。徳島県支部の相談員・理事役員となってからもう随分長い時間が経過しましたが、いつもいつも丁寧に「個々」を扱うこの会の姿勢には見習うべき点が多々あります。

きんこさんがばったりと「あっぷる」に登場、Tシャツを購入希望の方が直筆サインを背中に…との事できんこさんがサインを記したTシャツを届けに来ました。
あわただしさの中に嬉しい日が続いています。

■2002年07月08日(月)  遠い人からの便り
遠く京都からの便りが届きました。同じ大学の同じ福祉学科であった遠い日の仲間からの便りでした。大学を卒業してからもう随分と長い時間の経過、時折思い出したように近況報告を含めてのやりとりが続いていました。若く熱かった頃の時代、力任せの正しさみたいなものに「福祉」りの論点が常にありました。重度の知的障害児に関わる仕事に携わったその人は「障害者解放運動」という今では死語となりつつある言葉の端々に日常の活動を刻んでいました。「まだ互いに福祉やってるんやなぁー」そんなジョークとも苦笑いともつかない会話の間に昔日の思いみたいなものが流れ込んでいきます。
何が「福祉」かは別としても「当たり前」に歳をとっていこうと願った互いが、随分と特別な場所で「やくざ稼業」を営んでいる事を不思議に思うばかりのやりとりでした。

「あっぷる」は連日の猛暑、流れる汗の中に一日のお弁当作りが繰り返されていきます。
午後は絶え間ないTシャツのオーダーを追いかけての作業、久しぶりのメンバー会議が予定された木曜日をはさんで、金曜日にはきんこさんの個展へのお出かけ、レクも交えての時間が予定されています。お弁当を作り届けるという事・「姿を見せる活動」「日々の想い」そんな事を題材とした会議を開く事にしています。
暑さの中「それなりに」元気な彼らの姿があります。

■2002年07月07日(日)  New Diary
DSC00484.JPG 346×461 4Kずっと書き綴ってきたHEARTLANDのダイアリーを少しだけ新調して、画像付きのものにしてみました。HEARTLANDの日々の活動、その風景も織り交ぜながら新しいダイアリーを綴っていきたいと思っています。
一枚目は店頭の画像、お弁当を買いに来て下さる人たちと彼らが出会う場所、片隅の路地みたいな小さな場所に人や様々な想いが交差していきます。好評をいただいているTシャツも店頭で販売しています。
きんこさんが「くんだら日記」で書き綴ってくれた文字…

カッコいいです! 7月3日(水)

ハートランドのTシャツ売れてるみたい・・。よかったー。ありがとうございますー。
暑い中、汗だくになりながら一生懸命働くみんなの姿とってもカッコいいです。
Tシャツとってもよく似合っててカッコいいです。
私にお手伝いできることがあって
ほんとに良かった・・・。応援してます。

忙しさに追われる日々、暖かなメッセージをみんなと眺めたいと思います。

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