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■2003年02月28日(金)  家族会・四国ブロック研修会
 昨日から今日にかけて徳島市内の千秋閣を舞台に行われた「家族会・四国ブロック研修会」に参加してきました。あっぷるを両日臨時休業しての大会参加、家族やメンバー、そしてスタッフ全員出向いての研修機会となりました。いつも恒例のこの大会、使い慣れた眉山会館が閉鎖という事態もあり、今回は全く初めての場所での開催、四国四県から総勢400名を越えての参加者、会場に入りきらない人が廊下に列をなしての大盛況の両日でした。家族会活動や家族の方が営んできた大きな歴史とその意義、家族のみが何処かで背負い続けてきたその大きな荷物と「しんどさ」、市町村という新しい時代の幕開けと共に、法や施策の充実がその負担を軽くしつつあるのか、障害者地域共同作業所から社会福祉法人への移行の問題も絡めて考えなければならない、分岐点のような「今」があります。

 愛媛の徳永さんや高知さんかく広場の武田さん、懐かしい人との再会の時間は単なる温故知新ではなく、絶えず転がりゆく事のためのプレステージとして、互いの状況交換やこれからを模索していく際の留意すべき確認など、いくら時間があっても足らない程の話を色々と交わしゆきました。「地域生活支援」と言葉にすれば簡単な事であっても、まだまだ「実」の部分としてどう構築していくのかは急務の課題とも言えるような「地域の実情」も山積みされています。多数集まった家族の方々が、少しでもゆるやかに、そして親無き後の事柄を憂いなく語れるような、そんな時代への扉に足をかけていける私たち自身であればと願うばかりです。
 
 徳島県精神障害者家族会連合会事務局の美馬さん、並びに県家族会の皆さん、大会へのご尽力本当にご苦労さまでした。明日はHEARTLANDの社会福祉法人化について語った「分科会」の報告も含めて綴ってみたいと思っています。

■2003年02月26日(水)  生活セミナー「就労」について
 今日の午後に恒例の「生活セミナー」を開きました。今日の議題は「就労・働くこと」について、あっぷるメンバーの中には既に齢60を越えて就労が一番の関心事ではないといったメンバーを除いては、それぞれに「関心」の高いテーマでもあり障害者地域共同作業所の日々から次の場所を目指す際の大きな指標の一つにもなっていきます。一通りの制度や保護的就労支援のための施策を説明、その後にみんなで「働く」という事の意味がそれぞれの人にとってどのようなものであめのか、或いは働いていく事へどのようなリアリティーほ宿せば成立していくのか、お弁当作りの「日常」を基に色々な「声」が交わされてきました。不思議なもので不景気になればなる程「就労支援ブーム」簡単にあきらめる訳ではなくても何処かで現実離れした捉え方になっていく部分が多々あります。制度や法に守られる訳もなく、ましてや一辺倒な「差別反対」で「仕事」が獲得出来るはずもなく、どんな風にリアルに求め求められるかを「しんどい」焼け野原みたいな中から探っていけるのか、その辺りの問題のような気がしてなりません。

 明日からは家族会の四国ブロック研修会、懐かしい人との再会の時間を楽しみにしたいと思っています。

■2003年02月24日(月)  行き場所のない話
 最近色々な相談ケースがHEARTLANDにたどり着いてきます。学校での不登校、やがて引き籠もり、そして精神科への受診や入院、或いは職場のストレスを受けての発病や変調、或いは精神科の受診歴が一回であり服薬も行っていないようなケース等、以前病院に勤務していた頃に出会った「患者さん」と呼ばれていた人たちとは、明らかに異なる色彩を帯びた相談や問い合わせが一段と増えてきているように思えます。

 家庭に引き籠もり、何とか「居場所」にと訪れた母子の初めての通所の朝、何とか母親と一緒に通所してきたものの、新しい人や新しい環境の中に身を置くことに「抵抗」があり、早々に引き上げていく後ろ姿、こちらから提供できるものが無いだけに見送る側も立ちつくしてしまうだけの風景になっていきます。

 お弁当作業を横に置いてスタッフが言葉を送ってもなかなか届かない状況、なけなしの障害者地域共同作業所にあっては訪れてくる相談やその人に向かい合うだけが精一杯でもあります。「ストレス社会」等と言ってしまえば容易いものですが、結局はこういった「行き場のない話」が行き場を無くしたままこんな場所にしかたどり着けない貧しい「地域の実情」があります。誰が何処でどんな風にこういった類の「話」に対応していくのか、そんな事柄も含みながら3月3日の精神保健福祉センター主催の研修会で問題定義していきたいと思っています。

■2003年02月23日(日)  社会復帰関係者等研修会
 精神保健福祉センター主催による「社会復帰関係者等研修会」が来る3月3日に徳島市内の厚生年金会館で行われました。講師として東京芸術学芸大学の池末亨先生、議題は「精神障害者の多面的地域生活支援を展望する」と題された者、その後の議題報告としてHEARTLANDの社会福祉法人化への経緯を報告する事になっています。社会復帰施設の関係者等、約80人近くの研修会、作業所から見た「地域の実情」みたいなものを、報告という事ではなく提言の形から行いたいと思っています。

 制度が進み、色々な施策や施設が設備された「今」とは言え、あっぷるやHEARTLANDにたどり着いている話は「行き場のない」ものやこぼれ落ちたものばかり…そんな印象が否めない観が日増しに強くなってきました。何処にも行き場の無い話を、なけなしのしかも貧しい枠組みの障害者地域共同作業所が「引き受けている」現実、地域地域と叫べどもなかなか「実」としてつながっていかない部分、新しい「つながり」に向けての提言を、出来るだけ真っ直ぐに行えればとそんな風に思っています。

■2003年02月21日(金)  法人設立準備会議
 昨夜HEARTLANDで「法人設立準備会議」が開かれました。この会議も数を数えること16回、HEARTLANDやあっぷるの「未来」について色々と議論を重ねてきた経緯が確かにありました。県・国の社会福祉法人化認可の審査、その後の法人登記の諸手続、何より新しい「体制」となっての事業計画や業務内容の検討、そして携わる「人」の部分の整え等、間もなく年度末を向かうようとしている暦の早さの中で、多くの事をまだまだ協議していかなければならない様子でもあります。

 来週の週末には「家族会・四国ブロック研修会」が徳島市の千秋閣で開催される予定、当日はあっぷるを臨時休業してメンバー・スタッフ全員で出かける予定としています。2日目の分科会ではHEARTLANDの社会福祉法人化関しての事柄を話題提供する予定にもなっています。懐かしい人との再会も含めての「家族会・四国ブロック研修会」となりそうです。

■2003年02月20日(木)  活動の再開
 昨日は一日臨時休業としてお弁当の製造販売を中止しました。水回りの不具合としてここ数ヶ月支障があったのですが、一気に作業が行える様子では無くなり、やむなく活動を中断してその修繕に当たりました。もともとお弁当製造にはふさわしくない場所、家庭用の配管設備や側溝に抜ける部分の工事の不具合等、日常流れ出る油分も蓄積される中、水詰まりや漏水が起こってしまった、そんな事の重なりが今回の事態となってしまいました。とり急ぎ配水管に水圧をかけての洗浄、工務店の方々も駆けつけて下さり、修繕すべき箇所の確認等、慌ただしい一日となりました。今回の社会福祉法人化に伴い、この場所での活動が賃貸物件故に永続的ではないにしろ、急務の事として修繕を余儀なくされた、そんな様子でもありました。本格的な工事は来週の土曜日から、その時期までに修繕すべき箇所や設備整備箇所を確認、見積もりの後に発注といった予定となりそうです。

 今日はお弁当製造も再開、メンバーも定刻に集まりいつものお弁当作業を無事に行う事が出来ました。普段何気なく「在る」ものに不備が生じた時、あらためてその事の必要性を認識せざるを得ません。継ぎはぎの「貧しい」この場所であったとしても、同様の事が言えるのかも知れません。

■2003年02月18日(火)  ついに臨時休業
 ついにあっぷるの水回りが破綻をきたし、やむなく明日以降臨時休業としてその改修に当たる事になりました。ここ数日悲鳴をあげ続けていた実情、ついに「来るべき日が来た」といった様子でお弁当の製造が困難な事態になってしまいました。今日は何とかお弁当を作り上げる事が出来たのですが、すぐに工務店に連絡、水回りや電気関係、作業場設備の補修も含めて工事にとりかかる事になりました。明日は臨時休業、メンバーもお休みの一日となる予定です。

 不登校・登校拒否、そして精神科への受診、そんな母子が今日あっぷるを訪ねてきました。閉じこもりがちな日々、人と会うことの緊張、何とか出かける場所を、そんな願いの中、この場所にたどり着いた様子を母親が語ってくれました。不登校や登校拒否といった問題を精神科医療が引き受ける事に関しては色々と議論がなされているとは言え、こういった状況の中からHEARTLANDやあっぷるに訪ねてくる人が随分と増えてきました。

 「地域の受け皿」そして「地域の実情」この場所が引き受けるか否かの協議は必要であったとしても、なけなしの中、互いの「お見合い」となっていかざるを得ません。地域の空洞化・地域の重度化・地域の多様化などと色々な言葉で表現は容易く出来ますが、こういった相談ケースが本当に増えてきた事は紛れもない事実です。どう考えていくのか、待ったなしの所でその対応を求められているそんな気がしてなりません。

■2003年02月17日(月)  鳴門「うずっこ」精神保健ボランティア講座
 鳴門「うずっこ」が主催する精神保健ボランティア講座の2回目、先週の精神保健福祉センター幸田先生の講義に続いて「精神障害者の現状」について話を行ってきました。保健所が主催したボランティア講座から生まれた精神保健ボランティア「うずっこ」。その活動の歴史も早いもので6年を数え、今回の講座開催が6回目になるとの事です。
 
 20名を越えての多数の参加者、それぞれの人がそれぞれの「動機」の中、この場所に集い来ていました。ある職場の管理職の方、部下の変調と精神病の発病、本人を職場の中に支える事から関わりを持ち、家族への支援や治療への配慮、そんな日常を携えて、どんな風にアドバイスや関わりへの配慮を行えばいいものか、自らの学習のためにこの講座を受講した、そんな経緯や身の実情を語ってくださる方がお見えになっていました。

 「ストレス社会」職場のメンタルヘルスの問題にはじまり、主婦の「うつ」の問題、色々な事柄を携えての参加は、それぞれに訳ありの風景でもありました。さほど特別な事柄ではない「病の風景」されど、日常的な経過を伴う問題や個々への対応、困難な対処の問題も含めて、実に「行き場の無い話」が行き場もなく漂っている、そんな風にも見て取れる訳です。啓蒙啓発という部分と、日常的な部分としての「病」への対応、色々な問題が治療機関や専門職と呼ばれる人たちの概念の外に、山積みされている社会の現実、まだまだきちんと眺めなければならない「心病むこと」への見渡し、ふとそんな事を想いながらの今日の精神保健ボランティア講座でもありました。

■2003年02月16日(日)  家族会・四国ブロック研修会 2/27〜28
 家族会・四国ブロック研修会の徳島大会が今月の27日から、徳島市の千秋閣を会場として開催されます。県精神障害者家族会連合会・事務局美馬さんの奮闘、今回も多数の参加者を得て盛大に開催される予定を美馬さんから聞きました。四国4県持ち回りのこの大会を経験するのは徳島に来て3回目、数えてまるまる12年の歳月が流れた事を意味します。初めての精神病院での勤務、はじめて出向いた研修会がこの四国ブロックの家族会研修会であった事の記憶を鮮明に思い出します。

 齢70を過ぎた方々が熱く未来を語る風景や当時の精神保健法へ討議等、それは見ている側も熱く胸打つ姿であったと同時に、何でここまで歳を数えた家族がという「寂しさ」ともつかない憤りみたいな感傷も覚えた事も事実でした。病を抱えた当事者を看取る家族、その大変さの上に「明日」の事を憂う「親無き後」という言葉、家族が背負い続けたその重たい荷物という現実、「家族以外の人が…」目の当たりにする光景にしばし立ちつくした、そんな12年前、あの頃から今は何かが変わったのかどうが…また同じ研修会が今月の末に開催される予定となっています。

 かわら版 2月号より

 家族会主催の「四国ブロック研修会」が今月の27日・28日両日にかけて徳島市の千秋閣を会場に開かれます。全国精神障害者家族会連合会は精神に障害を抱える家族の方々の全国組織として40年以上の活動の歴史があります。「親なき後」をその大きなスローガンとして、家族会結成や行政への陳情活動、障害者地域共同作業所づくりへの尽力など多岐に渡るその活動は大きな歴史を創り上げてきました。家族が背負い続けてきた大変な状況、その重たい荷物の数々を少しでも「家族以外の人」が背負いゆく、そんな時代になればと願います。

■2003年02月14日(金)  コロッケ
 今日のメニューは「コロッケ」一番人気のお弁当メニューとは裏腹に、全て手作り故の「大変さ」が昨日からみんなを支配していきます。昨日の昼のミーティング「明日は少し早く集まろう」「早く集まっても役割の分担や為すべき事が判っていなかったら」そんなやりとりの幾つかを数えての今日になっています。障害を抱え何らかのハンディーがあるという事、その中でも一人一人がどうあるべきなのか、そんな行間の中に「コロッケ」が佇みゆきます。みんな早くに出勤しての下準備、ドタバタを駆け抜けながらみんなの力みたいなものが発揮されていく、そんな瞬間瞬間でもあるような今朝の作業風景でもありました。

 昨夜京都からの連絡、以前勤務していた知的障害児施設、その園生の母であった方の逝去を告げるものでした。

 以前から病状の悪化はそれとなく知らされてはいたのですが、あまりにも突然の「死」には驚くばかりで言葉が見あたりません。
親一人子一人、看護婦の勤務をくぐり抜けながら「彼」を支えた日々。くったくなく「彼」の事を本当に可愛いと語った居酒屋での時間、幾つかの姿や幾つかの場面がフラッシュバックするかの如く蘇っていきます。養護学校卒業後に入所した施設、悪しき施設内処遇や侵害された「権利」を守ろうとして一人立ち上がったお母さんからの提訴。カンパを求めるその趣意書や裁判内容を常に携えながら「闘ってきた」姿。

 心よりご冥福をお祈り致します。

■2003年02月13日(木)  続編 かわら版2月号
かわら版2月号、続編の文字です。

 年末にパートを見つけて、巣立っていった人がいます。午前中だけではなく、結構長い勤務時間なので「大丈夫なのかな?」と心配しているのですが、仕事が休みの日には元気な姿を見せに来てくれます。「大変だけど他の人と同じように働けるって事がすごく嬉しい」彼女はそう言います。また「でもここでお給料ミーティングやいろんな経験をした事が役に立っとる、ここみたいなしゃべりながら仕事をするわけにはいかん。たまにお弁当食べに来て皆の顔見たらホッとするわ」続けてそう話してくれました。ここは作業所です。新たに訪れる人もいれば立ち去る人もいる。料理の上手な人も来れば、包丁を持ったこともない人も来る。そんな場所なのです。彼女の様に何かを求めて立ち寄って、そして立ち去っていく姿を見送って「良かった」という言葉を聞くと、共に汗を流した事がとても意味のある事のように思えてきます。私自身がここに居て良かったと思える瞬間です。立ち去っても「帰れる場所」そんな場所になれたらな…と思います。スタッフ大久保千恵

  先日の大雪で徳島の交通機関はマヒ状態だった、あっぷるも自転車やバイクで通っているメンバーがほとんどなので臨時休業となった。注文の電話に「申し訳ございません」と謝るしか無かった。次の日、配達先で「昨日はご迷惑をおかけしました」と頭を下げる私たちに「いいよいいよ」と笑顔で答えて下さった方たち。本当に優しい言葉をありがとうございました。本来なら雪が降ろうが台風が来ようが休む弁当屋などないと怒られて当然なのに、「寒いけん風邪ひかれんよ」とメンバーさんたちの事まで心配して下さった。みんな調子の良い時悪い時とあるが、この言葉に応えられるように、またスタート地点に立つ気持ちでがんばっていければと思うのである。                  スタッフ 菖蒲登記
 
  お正月にだるまを買いました。手も足もないだるま、病気や世の中に手も足も出ず、転ぶこともあるけれど、必ず起きあがってくるだるま、メンバーの頑張っている姿がだるまと重なり合いました。凍える朝も早くから自転車やバイクでやってきて頑張っています。病気と闘いながらこれからも何度も転ぶことがあると思います。でも必ず自分の力で起きあがって欲しいと思います。その応援が出来る場としてのあっぷるが社会福祉法人化となりだるまに目が入れれることを目指して頑張っていきたいと思います。
 スタッフ原田純子
 

■2003年02月12日(水)  かわら版2月号
 毎月発行、HEARTLANDの活動を記載した「かわら版2月号」が今日完成、新しいメニューと共にみなさんにお配りしました。かわら版に書き記されたみんなの文字です。

◇私はうつ病です。それでも天涯孤独という身ですから、毎日暗い気持ちで過ごしてきました。病院の先生に相談すると、こういう所があるよ、あなたたちのような心に 傷を持った人たちがお弁当作りをしていると聞いて急いで駆け込みました。あっぷるというお弁当屋さんです。みんな優しく楽しくお弁当作りをしています。みんなに支えられて今ではうつ病など忘れるくらい楽しく働かせてもらっています。今の私にはあっぷるが生き甲斐です。
◇私はあっぷるに通って1年以上経ちますが、いまだに注意される事が多く、自信を無くしてしまうこともあります。でも頑張っていればいつかは注意される事もミスも減 っていくと思うので、根気強く通いたいと思います。
◇この前「千と千尋の神隠し」を見ました。映画の中で千尋の両親が魔女に豚にされてから、千尋が徐々に心身ともにたくましくなっていくことを描いていました。私も作 業所で心身ともに鍛えていきたいと思います。
◇僕はあっぷるに来て半年が過ぎます。これからもあっぷるのみんなとお弁当を作りながら頑張っていきたいと思います。

 午後からはメンバー会議、言葉は大げさですがそれぞれを含めての「自治」に向けての第一歩、「自分たちの事を自分たちで決めていく」「そしてその事への責任みたいなもの」日頃のお弁当作りの活動やこれからの事、遊びの立案や計画も含めての話し合いが長い時間行われていました。その間スタッフも会議、2階の改修工事や社会福祉法人化の動向、新規事業への展開、通所希望者のインテーク等、日ごとに山積みされていく問題を確認していく為の時間となりました。小さな場所あっぷるにあっても絶えず動きゆく日々と運び込まれてくる様々な事柄、立ち止まり眺め確認していく為の時間の必要性をいつも思うばかりでもあります。

■2003年02月10日(月)  バイキングの食事会
 早々にお弁当の完売を見届けてみんなで近くのバイキングに出かけました。あっぷるいつものメンバーに加え、一時的に中断をしている方、再入院してまた新しい時を待つ人たちも含んでの昼食会となりました。車での短い移動の後の楽しい一時、日頃のがんばりも手伝ってみんなの食欲もなかなかのものでした。参加出来たメンバーの傍らで、なかなかこういった機会や行事に参加出来ないメンバーも数名。「あんまり出かける気にならないので今日はやめておきます」そんな参加を断る電話も含めての今日の風景でした。

 なかなか出てこれない状況、そして間近に彼らを見ている両親の思いは「昼間家でブラブラせんと出かけられたらええのに」そんなため息混じりの言葉、身近な場所であれはある程、大変な状況もすぐ側で隣り合わせとなっていきます。

 明日は祝日であっぷるも通常の活動はお休み、12日にはメンバー自身のための「メンバー会議」が午後に予定、自分たちのお弁当作りや新装を検討してゆくあっぷるのパンフレット内容等についての話し合いが行われる事になっています。

■2003年02月09日(日)  改修工事に向けて
 日曜日の今日、知り合いの工務店の方々がHEARTLANDに来て下さり、2階部分の改修工事についての打ち合わせ等を行いました。2階でお弁当製造を行っている不便さ、お弁当製造を前提とした物件ではないという場所、色々なつぎはぎが水回りや作業場としての利便さや快適さからかけ離れた「現実」を連れてきてくれます。
メンバーも増えお弁当製造も慌ただしい日々、そろそろ限界としての作業場の改修は何より急務の事なのかも知れません。持ち出すお金が無く、改修工事にもなかなか手がつけられなかった訳ですが、今回の法人化に絡めて早急に工事に着工出来るように検討していければと思っています。

 昨日から今日にかけて大阪の豊中で障害者地域共同作業所の全国研修集会が開催されています。思い起こせばちょうど去年の今日、徳島で初めての3障害合同での障害者地域共同作業所全国研修会を開催しました。全て手作りにも関わらず500名を越える多数の参加を得て無事に集会を終える事ができた、ちょうどあれから1年が経過した訳です。

 その後の問題として障害者地域共同作業所に対する「風向き」はますます厳しさを増すばかりの状況、国庫補助金打ち切りのニュースも現実味を帯びて語られゆきます。あれから1年、厳しい状況や自らの活動の日々に対してどのように過ごしてきたのか、「これは徳島の革命だ」大会のプロデューサーであった障害者問題機関誌「そよ風のように街に出よう」編集長・河野さんが打上の席で語った言葉を再度掌にかざしながら、過ぎ去った1年を省みてみたいとフトそんな風に思います。

■2003年02月07日(金)  名をあかして
 昨日の朝日新聞の紙面、大々的に掲載されたHEARTLANDの活動。その紙面の中で日々の活動について語った男性メンバーは実名のまま新聞紙上に名をあかす形で掲載されました。当然取材をする側も事前の配慮を行ってのものではあるのですが、本人の言葉は「別に良いですよ、家の人も僕自身の特に困ることも隠す必要もないので」そんな了解を受けてのものでもありました。精神の病を抱えているという事実、障害を抱えて生きているという事実、「覚悟を決める」等と容易く語りゆくことは多分他人事の始まりかなとも思う時が多々あるのですが、本人は以外と軽い口調でそんな風に語りゆきます。

 報道の中でどんな風に精神領域の問題を取り扱い、その切り口としてどう描くのかはなかなか難しい問題でもあります。大まかに書くと核心をつかないし、ぼやかすと「生」の現実から遊離したおざなりの言葉になるし、なかなか「伝える」事の難しさも相まってその表現は難しいもののようにも時折思えます。

 軽やかな彼の言葉であったとしても狭い田舎の徳島、3人ほど辿っていけば必ずといって良いほど知り合いにつながっていくような田舎故の人と人との短い距離。そんな中で名を明かしていこうとする彼、共に考えていくべき事が山積みであることを、無言のうちに諭されているようなフトそんな気がしてなりませんでした。

 

■2003年02月06日(木)  朝日新聞に活動紹介
 今朝の朝刊、朝日新聞の紙面に大きく写真入りでHEARTLANDの活動が掲載されました。記者橋本さんの数度に渡る取材の後の記事、店頭での販売風景の写真やお隣の吉田自動車のおばさんのインタビュー等も含んでの記事でした。なかなか書き記す事の難しい精神領域や障害者地域共同作業所の風景、数回の取材はこの場所の歴史や彼らの存在を確認するか為の時間として、今回の紙面の文字となりました。念入りな取材を行って下さった橋本さん、並びに朝日新聞社にお礼を申し上げたく思います。

 お弁当の配達先では「新聞見たよ」の言葉、毎日お弁当を買って下さっている方々からあらためて激励の言葉をいただいた様子、配達から帰ってきたメンバーやスタッフが嬉しそうに話をしていました。

 連日数名の方々が通所を前提としてHEARTLANDに訪ねてきています。ご本人一人、病院の職員同伴、親御さんと一緒であったりとその形は様々ではありますが、新しい再生の日々に向けての「きっかけ」を求めてのものには違いありません。引き受けられる事やその範囲は別としても、地域の実情としての現実も考えながら、訪ね来る方々への対応を行っていければと思っています。

■2003年02月05日(水)  生活セミナー 「障害者地域共同作業所と社会福祉法人化」
今日の午後「生活セミナー」を開催しました。私たちの身の回りに起こっている様々な出来事や動きゆく精神保健福祉の動向、新しい制度やこの場所での日常など、色々と旬な話題を盛り込みながらみんなで「知る」ための時間。月に2回程開いている「生活セミナー」今日は障害者地域共同作業所がその話題、まぎれもなくみんなが集うこの場所は障害者地域共同作業所としてのあっぷる、歴史的な作業所の背景、枠組みとその運営、大枠からたぐりよせるように「今」を再度考えてみるための時間ともなりました。メンバーの発言の一つとして「社会的な役割」という概念が、近年リハビリテーションの中で重視されてきた点にふれてのもの、彼らが営む日々から生産されるお弁当は、何処かで誰かの必要とされ役に立っているという事実、その事が社会の中、私自身の小さくて大きな役割として貢献する存在になっているという事、大見出し的なとらえ方ではなくとも、小さな気づきが少しだけ自らを歩かせてくれる事に力を貸してくれます。

 朝日新聞社の橋本記者が来所、明日の新聞原稿の最終確認、朝日新聞にHEARTLANDの記事が掲載される予定となりました。

 昨日から数名の人があっぷるへの通所を前提とした面接のためにこの場所を訪れています。明日も一人、午前中に母親と一緒に見学・相談に訪れる連絡が入りました。訪れる人あれば中断を余儀なくされる人あり、男性のメンバーが昨夜来からの病状悪化により再入院となってしまいました。近日中に父親と状況の確認、そして回復してゆく明日に向けての話し合いを行うこととなりました。一見代わり映えのない日々に見えても絶えず移りゆく景色もあり、限られた時間の中で丁寧に共有していかなければと思っています。

■2003年02月04日(火)  彼女のこと
 昨年の末にあっぷるを卒業、チェーンのお寿司屋にパートで就職した彼女があっぷるを訪ねてきてくれました。昨日は節分の日、お寿司屋は書き入れ時の重労働の一日、その一日を過ごした彼女は少し疲れた様子の横顔「朝の6時から晩の8時まで、もう何本寿司を巻いて販売したか、疲れて体調が悪い」そんな言葉を呟いていました。

 彼女との出会いは精神病院勤務の頃、今から数えてかれこれ10年近く前の出来事でした。まだまだ活発であった症状、孤立する父親や家族との関係、症状に誘発され踏み込んだ宗教団体との金銭的トラブル、そして入退院の繰り返し。父親は父親でその愚痴のこぼし先として、何度も夜中に話し合う時間を持った事、障害年金の申請と仕事さがし、月並みな10年という時間の流れだけではなく、常に彼女の「生き様」みたいなものを眺めてきた経緯がありました。最近当事者の団体などでは、自らのことを「サバイバー」精神医療からの生存者と呼称する事があります。病を抱えて生きていく事の覚悟、病や障害を抱えてしまった事への取り戻せない後悔の念、注釈は色々とあっても彼女が「生きている」姿はまぎれもなく「今」であり、これからの長い道のりに少しでも幸あれと願うばかりです。

■2003年02月03日(月)  あっぷる臨時休業
 今日はお弁当製造をあえてお休みしての「給料ミーティング」と全体での話し合い、先月までは日常の活動の隙間の時間を見つけて、通常の給料ミーティングを行ってきたのですが、まる一日を中断してまでの会議は今回が初めての事となります。日常の活動をこちら側の理由で中断する事は、まじめに考えればあってはならない事になるのかも知れませんが、あえてその事のリスクも含めて「話し合う」ための時間をセットしました。
 
 収益金をどうわけあうかという単純な作業ではなく、私たち自身の「営み」を見つめ返すための手段、そしてこの日常を彼らと共有していく為に確認しておかなければならない事、リスクを押してと言えば「かっこいい」話なのですが、二つ良いことはなかなか並んでくれません。単純に利益だけを追いかける場所でもなく、それのみに比重をかけると大切なものがこぼれゆく、大切なものに時間をかけすぎるとみんなの掌に乗るものがなくなる、そんな矛盾を含んでの会議となりました。

 明日はあっぷるへの通所を希望される方の面接、病院のソーシャルワーカーからの紹介経路、午後に見学スタッフとの面談を予定しています。

■2003年02月01日(土)  作業場の改修工事
 あっぷるのお弁当作業場の水周りや床材等の劣化が進みもそろそろ限界の状況となってきました。お弁当作りを行う場所の確保を前提にして行った物件ではなく、障害者地域共同作業所としてお弁当作りを行う事になった経過は後の事、それ故につけ焼き場的な対処の中からの出発が色々な意味で飽和状態になりつつあります。業務用ではない作業場の配管は油詰まりが激しく、床材のモルタルはすでに悲鳴をあげつつあり、メンバー増加に伴って手狭になり危険な作業場、色々な事への懸念が山積みされています。気にはなりつつも改修さえも資金的にままならない障害者地域共同作業所、通常の運営費では使えるお金や科目が無く、手の施しようもままならない、そんな厳しい現実があります。
 
 今回の法人化に即して、何とか改修を実施し、少しでも快適な環境を提供できるようにみんなで考えていければと、急務な中に思案思案の日々となってきました。
 今朝は健康増進課の担当職員があっぷるを視察、法人認可申請の最終的な書類を手渡すと共に今後の予定等について確認しあう時間を持ちました。基本財産1000万円の整えも含めていよいよ最終コーナー、そんな状況となってきました。

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