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■2006年07月31日(月)  7月も終わり
 早いもので今日を残して7月も最後となりました。梅雨明け宣言から連日の猛暑、煮えたぎるような暑さの中に日々のお弁当製造が行われています。日々の活動、講演会、そして障害者自立支援法の後先、慌ただしい毎日の中にあって一つ一つ検証すべき事柄が山積みされていきます。それは今に始まった事ではないにしろ、今般の障害者自立支援法の影響か、何しろ先行き不透明な日々が暗雲を時に垂らしていきます。新事業への移行調査やアンケート等、県担当行政からの問い合わせも日増しに増え行く中、10月以降の新しい「形」を模索していく事に否応なしに向かい合う日々でもあります。
 全てが不透明な中にあっても歴然とした厳しい状況は深刻であり、新事業への移行は今後の協議であり、しかも下半期9月以降の障害者地域共同作業所への「運営補助」は白紙との見解も他の都道府県から聞こえてきます。貧しさの上にぎりぎりの淵に立つ地域生活支援への様々な取り組み、障害者地域共同作業所という一つの場所の存続さえいよいよの所までやってきた観が強まり行くばかりです。

 8月、阿波踊り、夏休み、喧噪の中にあって再度どのように道を取ってゆくのか、いよいよ「試される時」が間近となってきました。

■2006年07月30日(日)  かわら版 8月号より
「はじまりから10年 涙と笑いの記念講演会」と銘打って「そよ風のように街にでよう」編集長、河野秀忠氏を籠屋町あっぷるにお招きしてたっぷりと河野節を伺うことが出来ました。福祉から経済、健康増進方・・・等など。柔らかい頭から次々に飛び出す話に時間を忘れた一時でした。今回は籠屋町が共同作業所として認証されなかったことに触れて、メンバー、スタッフ共々胸の内を話させてもらいました。私は普段、北島田でお弁当を作っているので、籠屋の切実な思いには及びもつかずに申し訳なく思います。この場所を残す為にどう支えていくのか・・・今まで以上に運営資金の捻出に向けて新事業も含めての活動に取り組んで行こうと思っています。どんな事でもかまいません。よいお知恵や情報などお知らせくだされば大変ありがたく思います。宜しくお願いいたします。
                           スタッフ 小川信子

 街の中の喫茶店あっぷるが作業所として認証されなかったことで、メンバーも大きな衝撃をうけています。先日の講演会でも、皆の憩いの場として、また心の居場所として、元気になっていく場所としてなんとしても喫茶店あっぷるを残したいと伝えているメンバーの姿は、講演会に来て下さっている方々には心苦しかったかもしれませんが、この社会に向けて発信している切実な言葉でした。河野さんの講演の中での"幸せの設計図"の話。自分の描いている設計図通りには、なかなかいかないもの。不具合が生じた時には設計図をかき変える。ハートランドも同じことが言えると思います。勇気とやる気がいりますが、河野さんは変え方のヒントを教えて下さいました。メンバーの思いと、私達の活動に頑張って!と応援して下さる方々に答えられるよう、新しい設計図を今考え中です。
                           スタッフ 小西英子   

■2006年07月28日(金)  街の中の喫茶店あっぷる 賛助会員
 街の中の喫茶店あっぷる・賛助会員のお知らせをWEB上に掲載しています。障害者自立支援法という過渡期にあって、未だに「公的保障」が届けられていない中、日々の活動運営資金は全て持ち出しの形で行っています。財源的に非常に厳しい運営とは背中合わせに、様々な活動が良い立地条件にも恵まれて展開されつつあります。街の中に・人の中に、その具現化としての喫茶店での彼らの活動、賛助会員として活動へのご支援を宜しくお願い致します。

◇喫茶店では新しいお客様が入ってきてくれます。あっぷるという場所を知って来て下さる人や、知らずに来て下さる人、ともかく来てくれるだけで嬉しいです。まだまだ周りが見えていないけれど、気持ちを引き締めて頑張りたいです。

◇私があっぷるに来てもうすぐ1年が経ちます。色々あった1年でしたが、ここに来ると他ではない貴重な体験がたくさんできます。もうすぐある阿波踊りのかき氷も楽しみです。いつも買う側だったのに、今年はかき氷を売る側になって、上手にやれるかなぁと少し心配です。でもあっぷるで体験することは、いつも心配が付き物で、それでもやり終えた後はとても充実しています。これからもしばらくこの場所で頑張りたいと思っています。喫茶は厳しい運営ですが、あっぷるを支えてくれるお客さんのためにも、やっぱり私たちが動いていかないとだめだなぁと感じます。そのかたわらで応援してくださる方がいれば、賛助会員の方もよろしくお願いします。

■2006年07月26日(水)  徳島新聞 朝刊記事
 今朝の徳島新聞の朝刊、大きな誌面を割いてHEARTLANDの記事が掲載されました。記者の藤長さんが北島田・籠屋町・設立記念講演会等、幾たびの機会の中にHEARTLANDの取材を続けて下さった記事が大きく掲載されていました。この街にある一つの出来事としてふ「知っていただく」事に対して、メディアの支援は限りなく大きなものがあります。お弁当販売・籠屋町喫茶店での活動、1人でも多くの人がHEARTLANDの存在に出会ってくれる事を期待したいと思います。

 今日は水曜日という事で籠屋町が定休日、喫茶店のメンバーもお弁当作りに携わり午後には全員でのミーティングを行いました。暑い時期のお弁当販売数、下準備の段階から色々と考えながら進められていく作業としてのお弁当作り、籠屋町へのカンパの意味、みんなで議論していく事が山積みされていきます。スタッフはスタッフ会議を実施、障害者自立支援法への移行も含めて難しい舵取りの今、幾度となく話し合いを繰り返していく必要性を強く感じます。

■2006年07月24日(月)  徳島北ロータリークラブ
 徳島北ロータリークラブの皆様からのご配慮により、先日開催されましたコンサートの寄附金贈呈が今日の定例会であり、スタッフの阿部が臨席、寄附金をいただくこととなりました。徳島市内の他の2つの障害者地域共同作業所にも贈呈、心あるご支援を本当に心から嬉しく思います。
 先日籠屋町で開催したHEARTLAND設立10周年記念講演会にも仁木様が参加下さり、籠屋町・街の中の喫茶店あっぷるの実情や障害者を囲む福祉の状況についての話をお聞き下さいました。
 
 心ある市民の方々のご厚意と活動への支援に対して、本当に嬉しく思わずにはいられません。何より気に掛けて下さる事、そして足を運んで下さる事、言葉だけではなく実際の形で私たちの肩をそっと後押しして下さる行為は何よりありがたいものです。道行く人、市民との協働、この場をお借りして徳島ロータリークラブの皆様に感謝申し上げます。

■2006年07月23日(日)  涙と笑いの記念講演会 河野秀忠
grp0723084053.JPG 346×231 17K 昨日の午後、街の中の喫茶店あっぷるで「HEARTLAND設立10周年記念・涙と笑いの記念講演会」が行われ多くの方々が講演会に参加下さいました。講師は「そよ風のように街に出よう」編集長の河野さん、第2部は街の中の喫茶店あっぷるを考える集いと題した時間、密度の濃い講演会が盛況の中に無事終わりました。今般ご寄付を頂く事となった徳島北ロータリークラブ仁木様も臨席くださり、本当に多くの方々と共有する良き時間を持てました。
 いつもの河野節、障害者解放運動の草分けとして知る人は知る、大きな河野さんの言葉は「原点回帰」を確認すると共に、人肌の温もりをもったヒューマニズムの眼差しでもありました。初めての出会いからかれこれ8年以上、時折無性に「逢いたくなる」河野さんとの再会は何より自分自身が嬉しい時間でもありました。同じ仲間の香川コスモスの家、竹内さんも駆けつけ、夜の懇親会までも一緒に過ごすことが出来ました。
 第2部では今般障害者地域共同作業所としての申請が却下となった事を受けての時間、その経緯や現状の活動報告、あっぷるメンバーが自ら語ったこの場所の「必要性」リアルな「叫び」が少しでも届くべき所に届けば‥とそんな意義在る時間であったようにも思います。懐かしい河野さんとの再会、また明日からの日々となります。 

■2006年07月21日(金)  県障害者福祉計画策定
 今朝の徳島新聞の朝刊記事に「県障害者福祉計画」の策定委員会が開かれ、概ね今後の福祉計画策定の根拠基準や数値が書き記されていました。障害者自立支援法下の福祉計画、市町村福祉計画が束にされた形でそれが県福祉計画として策定されていく道筋となっています。日中活動・就労・グループホーム等の夜間、実際の現状に照らし合わされる形で、現実に即した計画が練り上げられていくのか見極めていく必要があるようにも思います。
 
 学識者の見解は時に現実を捉えている事は無く、形骸化した計画は現実から意図も容易く乖離していきます。精神科医療機関からの地域生活への移行として数値が書き記されてはいましたが、実際何処で退院後の生活を引き受けるのか、移す事の具体性よりも「その後」どうするのかが常にきちんと検証される事は無く、実際にはその受け皿としての障害者地域共同作業所にあっては、その存続の危機的状況が深刻化が進むという矛盾が膨らむばかりです。
 就労の問題も然り、実数と証されるトリックではなく、きちんと彼らの現実と現状に立脚した福祉計画であって欲しいと願います。

■2006年07月19日(水)  記念講演会 第2部
 いよいよ今週の末、土曜日がHEARTLAND設立10周年の記念講演会となってきました。今日は進行表をメンバー共々に確認しながら、あいさつを行う人等その役割分担も含めて午後にみんなで話し合い、一日の流れや役割を確認しあいました。河野さんの講演会の後に予定している第2部では「街の中の喫茶店あっぷるを考える集い」と題して、喫茶店が囲まれている現状に対して、支援や理解を得る為の時間をセットする事になりました。
 
 障害者自立支援法という不透明な時代、何故認められる事なく退けられたこの場所の障害者地域共同作業所への認可申請、状況に鑑みながらもこの場所の営みや活動の意味・意義を参加して下さった方々を前に、自分たちの「声」を発する時間としての2部を行いたいと思っています。活動支援のお願い、メンバーや市民にとってこの場所が「どういった意味のある場所」なのか、その再確認と道行く人への理解が届けられるような「始まりの機会」にしたいと考えています。
 北九州であった生活保護受給を巡る餓死のニュース、福祉が福祉として直面する「大変な状況」にきちんと対峙しているのか、責任も非も無きことのように悠然と語る「福祉」賄う事が無理であったとしても、人が人としてきちんと在ろうとしているのかどうか、遠い場所の出来事ではなく、この街の出来事と同じように全てが重なり行く人肌のない「福祉」が横たわり続けています。切ないけれど温もりのある記念講演の時間の中、大切なものを小さな場所から確認していきたい思いで一杯です。

■2006年07月17日(月)  3連休 海の日
 先週の土曜日より今日の海の日まで3連休、連日の猛暑の夏に中休みといった様子です。冬場と違い調理を始め火をコンロに入れる時、お弁当製造の調理場は汗が流れ落ちるような高温となります。2台のクーラーは何の役にも立たず、メンバーは着替えのTシャツを持参した中に日々のお弁当作りに励んでいます。
 明日からはまたお弁当作りも再会、連日の厳しい作業が再開となります。
  
 今週の末、22日にはHEARTLAND設立10周年記念講演会として河野秀忠さんが徳島にやってきます。せちがらい世情、障害者自立支援法という福祉切り捨ての法案、崖っぷちに立たされた観さえ在る障害者地域共同作業所や地域生活支援の様々な取り組み、殺伐とした世情の中、ヒューマニズム溢れる河野さんの講演は、大切なものを再度考えさせられる素敵な話と今から期待しています。ぜひお時間のある方、記念講演会までご参加ください。

■2006年07月14日(金)  つめたいうどん ソーメン
 いつもの日替わり弁当に+して北島田の店頭で今年の夏から冷たいソーメンやうどんの販売を併せて行う事となりました。暑さが厳しくなる夏場はどうしてもお弁当の販売数も減少傾向、夏の特別メニューとしてのつめたい食べ物、そして店頭に来て下さるお客さんに対して冷たい麦茶のサービスを行っています。
 
 メニューの立案はスタッフの小川、一枚に書き記した1ヶ月分のメニュー表には様々な配慮と工夫が盛り込まれています。夏場の食材、趣向を凝らした新メニュー、そして何よりメンバーの状況を見てのメニューの組み合わせ、単純に製造数増加、コスト削減といった「企業の倫理」だけでは成立しないお弁当作りへの取り組み、彼らの「調子」や「様子」と常に対峙しながらのメニュー作成となっています。

■2006年07月12日(水)  7月誕生会 大神子 焼肉バーベキュー
 今日はお弁当作りはお休み、毎月恒例となってきた観さえ在る誕生会をみんなで行いました。スタッフ阿部さん、メンバーの大久保さんが誕生月、プレゼントを手渡した後に徳島市内の大神子海岸に出向いてバーベキューを行いました。あっぷるで下準備のおにぎりを作りいざ出発、梅雨の合間のような空模様でしたが、雨も降らず晴天の厳しい暑さもなく、程良い天候の下でみんなで楽しい時間を過ごすことが出来ました。みんなが参加費・プレゼント代金を出し合っての誕生会、お祝いされる側もする側も心楽しい「誕生会」が毎月継続されています。

 気が付くと7月も中盤、いよいよ来週の土曜日にはHEARTLAND設立10周年の記念講演会が予定されています。参加の申し込みも適時、河野秀忠さんの素敵なお話しが聞ける事と今から楽しみにしています、参加申込はぜひお早めにお願いします。
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■2006年07月11日(火)  学生たちと
IMG_0001.JPG 346×231 10K 火曜日に出向いている四国学院大学の社会福祉学部の講義、前期の講義も来週を残してしばし夏休みの休憩へと入っていきます。夏休みは学生にとって多忙な季節、前期試験を終えると早々にそれぞれの場所へと「実習」に出向いていきます。初めての現場、それぞれが「見て・聞いて・感じる‥」そんな幾日かの時間が用意されています。今日は1人1人が教壇に立っての発表、福祉に至った原風景やきっかけ、福祉とは何‥ 援助技術って何‥ 私って何‥そんな話をそれぞれがきちんと行ってくれました。「福祉は学問体系ではない‥」と繰り返し伝えてきた経過、きちんと考えている学生たちの言葉をしっかりと書き記していきました。初々しい感性、どんな風に感じていくのか、若き人達の言葉は反面教師的にこちらにとっても大切な道標となっていきます。
 難しい話はさて置いて、来週は青空教室、芝生に寝っ転がって空を眺めての講義にしたいと想っています。写真は籠屋町新メニューの「抹茶オーレ」とても美味しいですよ‥

■2006年07月10日(月)  かわら版 7月号より
ハートランドがこの北島田で活動を始めて10年。ご近所の皆様のご理解と、二つ返事で貸して下さった家主さん、多くの方々の応援のお陰だと10年を振り返りながらの理事長の話に、感謝の気持ちを忘れてはならないと思いました。感謝の気持ちにひたっていた時に、街の中の喫茶店あっぷるが、今年度から作業所認可されるはずだったのが却下!の知らせを聞いた時には本当にショックでした。認可されるまでなんとか頑張ろうとすべて持ち出しで運営してきたのですが、こうなるともう力が抜けてしまいそうです。でもここへ来て元気になる人達の姿をみていると、心癒される場としてなんとかして存続していきたいと思います。ハートランドの活動に賛同して下さる方、どうぞお力添え下さい。生き生きと働く皆に会いに来て下さい。                        スタッフ 小西英子

 二ヶ月前の街の中の喫茶店 かわら版第2号には「この度、県と市の認可を受けて『障害者地域共同作業所』として活動を進めていくことになりました。・・・今本当に安堵の気持ちでいっぱいです。」と言うスタッフの喜びの言葉が飛び込んできます。籠屋町に活動を起こして二年半。この間、自主運営を続ける中で何度も限界を感じお店を閉めようと思いながらも、働く場所として、集う場所として、啓蒙啓発の場所としての「小さな居場所」を守ってきました。ところが喜びもつかの間、6月16日の「創立10周年記念パーティ」の二日前に飛び込んできたのは認可が白紙に戻ったという知らせでした。何て簡単に片付けてしまわれるのでしょうか、一方的な話しだけできちんとした説明もないままに総てが無かった事に。メンバーやスタッフ、ご支援していただいている方々の思いは踏みにじられたままで暗い影を落として行きました。崖から突き落とされたようなショックからはまだ立ち直れずにいますが、北島田での毎日のお弁当作りに追われることで助けられています。こんな時だからこそ、しっかりとお弁当を作って行きたいと思います。ご支援していただいている皆様には心よりお礼申し上げますと共に、これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。
                                  スタッフ 小川 信子

街の中の喫茶店あっぷる"は4月から作業所として認可される予定でした。社会福祉法人ハートランドが行っているお弁当作りは国などの補助金によって運営されています。しかし、それでも運営していくにはとても足りていないのが現状です。街の中の喫茶店あっぷるも作業所になると補助金が支給される予定でしたが、急遽だめになったために今後の運営困難が予測されます。働きたい、と思ってもなかなか上手くいかず、メンバーはあっぷるにたどり着いています。人と関わって働くこと、社会の一員と実感できるための場所はみなさんが想像するよりも少ないのかもしれません。障害者自立支援法により、今後のお弁当作りや喫茶店がどのようになっていくのかはまだ不透明です。ですが、今と変わらずメンバーが元気になり、心のより所になるようにハートランドは活動を続けたいと思っています。もし活動に共感・賛同いただけるならば、賛助会員としてご協力していただけますようよろしくお願いいたします。
                                  スタッフ 牛島恵美

■2006年07月08日(土)  籠屋町 街の中の喫茶店 かわら版より
 今般前年度より、障害者地域共同作業所としての「運営補助金申請」を行ってきた、籠屋町の活動が×との回答となり、担当行政窓口である徳島市障害福祉課より通達が為されました。今春4月施行となった「障害者自立支援法」 厳しさを増すばかりの福祉の状況、とりわけ障害者地域共同作業所の「存続」さえも危うい事態と危惧される今にあって、新規参入としての補助金申請が認められる事は難しいと、多少なりとも「想定」はしていましたが、余りにも言葉少ない結論に憤りさえ覚えるばかりでもありました。
 徳島県下の「作業所」に対する公的保障としての「補助金」は全国最下位レベル、概ね350万円〜470万円という劣悪な「公的保障」しか保障されていません。補助金増額を再三要求し続けても「お金が無い」の一言に片づけられ、ななかなかきちんとした「評価」さえ頂けない歳月が繰り返されるだけのものでした。今にも倒れそうな日々を支えているのは、それぞれの場所や活動に携わった人たちの「善意」のみ、それさえもかき消されそうな作業所を囲む状況を見る時、結局世の中は、こうした弱い立場・社会的弱者を切り捨てていく事でしか成り立たないシステムしか持ち合わせていない事にため息と憤りを感じずにはいられません。
 
 手前味噌な話は余りしたくはありませんが、街の中の喫茶店の活動は、この徳島の街にとって大切な「福祉の灯火」と自負して行ってきたつもりです。街の中に、人の中に、彼らと共に誠実に歩んできた日々、開設から3年、運営維持のための費やした金額は都合600万円、全て「持ち出し」の中に維持を続けてきた3年の日々に、何一つ「言葉」さえ頂けませんでした。
 三位一体、地方受難の時代はこちらも理解しているつもりです。されど、こうした「痛み」さえ届きゆかないこの街の「福祉」とは、一体何を持って形取られていくのか、人としてきちんとした「回答」を今一度求めたい想いで一杯になります。

 やるせなさも通わない世の中、流されてゆくばかりではなく新たに「道」を探したいと思います。

■2006年07月07日(金)  HEARTLAND通信より 
ちょうど10年の時間が流れました。先月6月16日に開かれた毎年恒例の「HEARTLAND設立記念パーティー」。今年は10年という一つの区切りの季節でもあり、記念式典を含めての時間となりました。今お弁当製造を行っている北島田の場所に辿り着くまでには随分と長い時間と様々な事柄が在りました。困難を極めた物件の確保、断られ続けた不動産巡り、何一つ無いところからの始まりと包まれてゆく焦燥感の日々の中、まるで神様からの贈り物のように運ばれてきたこの場所との出会い、裏口を抜け、階段を駆け上った2階の居間、「どうぞ使って下さい」と微笑まれた家主の岸さんの横顔とその背中越しに見えた6月の空を忘れることは決してありませんでした。

 精神病院でPSWとして勤務していた頃、たまたま関わった知的障害を抱えるT君、彼の退院後の居場所として訪ねた太陽と緑の会リサイクル作業所、その中に杉浦さんがいました。「やくざ稼業やね…」と交わした始まりの挨拶、見ず知らずの徳島にたまたま流れ着いた軌跡、そして互いの障害者観について途絶えることなく交わした言葉たち、どんな時も傍らに杉浦さんの思想がありました。金もない、人もない、確かにあったのは思い描いた「未来」だけ、数え切れない程の想いとご支援を贈り続けて下さいました。

 お隣の吉田自動車さん、活動を始めた当初から幾度となくあっぷるのみんなに差し入れのケーキやお菓子を運び続けて下さいました。とかく地域住民の反対運動(コンフリクト)等が生じ、様々な活動に制限的にならざるを得ない様相を呈する私たちの活動にあって、優しさに包まれた吉田さんのご厚意をどれ程ありがたく思えた事か知れません。記念式典での感謝状と記念品、そしてあっぷるみんなの寄せ書きの色紙、「私たちのために場所を与えて下さってありがとうございます」「こんなに多くの方々に支えられている…幸せに思います」彼らが言葉を贈りゆきました。
 
 心ある風景の片側で厳しい「現実」も確かに横たわっていました。大きな傘の下に始まりは無く、なかなか形成される事のない「衆目の合意」と「認証」、一度だけ「全てを捨ててしまおう」と思った時が在りました。師走を抜け立ち戻った故郷の京都の街、懐かしさに包まれ思案した日々、あの頃離れてはいても一番近くにあった愛媛県精神保健福祉センターの徳永さん(現ハートピアみなみ) 止めることを真っ先に伝えようと思った徳永さんへの連絡、新年の挨拶の後「1年間よう頑張ったね…」とこぼれた受話器越しの言葉、用意した言葉を言い出せなくて立ちつくしたあの時、訳もなく涙がこぼれた公衆電話、小さな「覚悟」をあらためて決めた瞬間でもありました。

 振り返るにはまだまだ早すぎる「今」、障害者自立支援法という新しい法案に象徴される「福祉切り捨て」の時代が深まるばかりの観さえ募りゆきます。「世の中に必要なものは形になるんだ…」と強く語った故近藤文雄先生、その言葉さえもかき消すほどの速度で時は進みゆきます。乾ききった世の中と世情、殺伐とした時代の中にあって、この場所には人が人として息づく確かなものが横たわっているように思えてなりません。それは様々なハンディーを抱え持つ彼ら自身の「メッセージ」であると共に、みんなで大切にし続けてきたヒューマニズムのかけらの様な物なのかも知れません。新しい日々に向けての出発、この10年の時間の中に出会えた全ての方々に感謝すると共に、今この場所で共に「在り続ける」あっぷるメンバー・スタッフを何よりも大切な「誇り」と思える日々に感謝したいと思っています。
社会福祉法人ハートランド 山下安寿

■2006年07月05日(水)  徳島保健所 精神保健ボランティアフォローアップ講座
 昨日の午後、徳島保健所主催による精神保健ボランティアフォローアップ講座二出向いてきました。障害者自立支援法の話題も含めて約1時間の話を行ってきました。それぞれに既に障害者地域共同作業所や精神保健ボランティアとして活動に参加されている方々約40名程の人が集まっての時間となりました。家族の立場からは板野町のあせび家族会の石田会長が、そして当事者の立場として青空会の細川さんが参加された方々に向けてメッセージを届けていました。
 
 混沌と混乱、そして焦燥感ただよう障害者自立支援法の後先、細川さんが語られた「関わる人」が全てとの言葉、そして大切な自分たちの「夢の形」と続けられた思い、そんな一つ一つをついこの慌ただしさの中に置き去りしている事があります。施設がどう在るべきか、新事業への移行をどう考えるか、課題は山積みされていますが、あらためて原点回帰として「私たちは何か‥」という事を見つめてゆく作業こそ不可欠な事柄のように思えてなりません。

■2006年07月04日(火)  HEARTLAND通信より 
 障害者自立支援法がらみで、「精神障害者小規模通所授産施設あっぷる」がやがてこの中から「小規模通所授産施設」の文字が消えることになるのですが、どのような幕開けを迎えることになるのか、描くことの出来ない未来に苦しみが募ります。障害や病気を抱えながらも、お弁当作りや活動を通じて「社会の風」に吹かれることで元気を取り戻していった「小さな居場所」。北島田のあっぷるは6月16日に創立10周年のお祝いを済ませ、これまで支えたくれた多くの方々のご支援に感謝し、また新しい歩みを綴っていくことになるのですが、目の前に大きく横たわった「障害者自立支援法」の中から、何を選び取るのか、それとも選ばれることになるのか? まだまだわからない事がいっぱいの中での時間が過ぎていきます。皆とお弁当を作りながら思うことは、今まで何時でも、どんな人でも受け入れてきたあっぷる良さと、当たり前の暮らしを支援していく活動は、彼らと共にこれからも変わらず続けたいと思います。  スタッフ 小川信子

 ハートランド創立10周年記念パーティーを2日後に控え、このハートランドをずっと支えてくださったお客様に感謝の気持ちをこめて!と企画を考えていたとき、突然悲しい連絡が入りました。それは籠屋町の喫茶店が作業所認可されてないという事でした。なんでこんな時に?どうして?それだったらなぜ年度初めに言ってくれないの?18年度が始まってもう3ヶ月も経っているのに・・私のなかでいろんな疑問と悔しさでいっぱいになりました。10周年の区切りの年、また新たなスタートの年。喫茶店がこうなった事でこれからどうしていくのか、自立支援法が動き出しハートランドはどの体制でいくのか、方向が全くみえてこない暗いトンネルの中でいました。急遽、お弁当販売のお休みを頂き、先日スタッフ全員でハートピアみなみの徳永さんを尋ねました。徳永さんよりヒントを頂き、どうやら明るい出口がみえてきました。
7月22日(土)には、創立10周年記念講演会に講師として大阪箕面市の河野秀忠さんが籠屋町の喫茶店あっぷるに来てくださいます。福祉に情熱的で人情味溢れる河野さんのお話、今年1月に会って以来久しぶりにお話が聞ける事今から楽しみです。         スタッフ 小西英子

 お弁当作りの北島田ではメンバーによって体調の波はあるものの、日々お弁当作りに励んでいます。製造中はもちろん真剣に取り組みますが、休憩時間などではメンバーの楽しそうな笑い声が絶えません。今後は障害者自立支援法という大変な法律の中、あっぷるも進んでいかなくてはなりませんが、今と変わらずにメンバーが元気になっていけるように、心のより所として存在できるようにと思っています。
スタッフ 牛島恵美

■2006年07月03日(月)  HEARTLAND通信より
 本当に久しぶりのHEARTLAND通信となりました。かわら版は毎月定期的に発行を行っているのですが、それに反してなかなか通信が作成・郵送出来ないままの状況が続いていました。少し内容も検討・刷新の意味も含めて「広報誌」を再考したいと考えています。

 久しぶりの通信発行となって、私のペンはなんだかムズムズしています。書きたいこと書きたくないこと、止まること進むこと、相反する自分の中の気持ちを整理するために、しばしお付き合いくださればと思います。何よりHEARTLANDは今年で10年の節目を迎えました。この徳島で福祉を続けていく上できちんと足跡の残せる履歴だったのではないかと思います。たくさんの方々の想いがつながって今になりました。これからその想いを引き継いで進んでゆく事が私たちの大きな仕事と感じています。
 そして、今後を見据えていく上でやはり外せないのが障害者自立支援法です。この法律は字の通り読むと障害者の自立の為の支援法となるのでしょうか。新しい大きな法律、私たちの為にというよりも政府も切迫する財政の為とはっきりゆってはいるものの、なんでこんなに不安になるのでしょう。にっぽんの国に生まれて一生を終わらせるほんの少しの間を、安心して暮らしてゆきたいと思うのは誰もが普通に思うこと、長い歴史の中で、見つめるところを間違うと元に戻すのにこんなに大変な思いをするなんてと、今晩の夕飯の献立を考えるのと同じ頭で考えています。自立支援法のメニューは様々で、のんきに構えていられないもどかしさの中で選択しないといけない、選びきったところでその後どうなるのかそれも解らない、それでも進んでゆくしかない、と私自身完結できないでいます。このところ続くスタッフ会議、あれこれ思案するけれどなかなかぴたっと響きません。ただ、どんな方向に進んでも、この法律の一番真ん中にいなくてはいけない人たちのことを外に置いて話はできないねと皆でそれだけは変わらないこととして確認しています。
 
籠屋町での「街の中の喫茶店」の活動も2年と9ヶ月となりました。商店街の中という立地、これは私たち自身当初予想していた以上に意味のある場所であったと感じています。ここにいるとたくさんの人に出逢うことができます。「こんな場所があるの?知らなかった、がんばってね」という温かい言葉は何より私たちの元気のもとです。私たちに向けられる一つ一つの目はそのまま社会の目です。時にはちょっとつらいなと思うような言葉や視線に出くわすこともありますが、それでも知って頂くことは大切なこととだと思っています。 

 今年度の障害者地域共同作業所への移行は確実と思っていただけに、今回の認証至らずの結果はなかなか納得することができません。本当に必要なものは必ず形になると信じてやってきた経緯の中で、なぜなのかはどこからも回答を頂けてはいません。街の中にいる、社会の中にいる、私たちが少しだけそう実感することができるやっと見つけた小さな居場所をただただ残したい、それだけなのです。     街の中の喫茶店あっぷる スタッフ 阿部千恵

■2006年07月02日(日)  精神保健福祉士会 徳島総会
 昨日の午後に徳島県総合福祉センターで県精神保健福祉士会の定期総会が開かれ参加してきました。役員の改選という事で今年度より新規に会長の役割を担う事となり事業報告・決算報告の後に役員改選も承認となりました。
 思い起こせば今から12年程前に、現在の会長である岸田さん(虹の里)と共に2人で始めた当時のPSW協会・徳島県支部の活動、共に精神科医療機関での仕事に従事していたあの頃、まだ今のようにそれぞれの病院にPSWが配置されていなかった、ある意味草分けの頃からの始まりを思い出します。
 
 病院を離れHEARTLANDの活動を始めた頃から、殆ど精神保健福祉士の支部活動に関わる事なく、あえて離れ岸田さんに全てを一任していた経過がここ8年程ありました。日々を過ごすHEARTLANDの日常の中に「精神保健福祉士」という言葉への意識の無い日常を過ごしていた事、そしてあくまで精神科医療機関・社会復帰施設、周辺に従事する人たちが主として活動を行っていく事が賢明であるとの事から、意識的に距離を置いていた経過もありました。
 今回の会長就任の意としては何ら変わらない想いもあるのですが、諸般の事情と初めてこの県でPSWであったという責務も感じて、引き受けをした次第です。
 あくまで黒子として活動を支えて行ければとただ想うだけです。

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